ショート動画で話題のブランドは、AIにも推薦されているか|ChatGPT・Gemini・Claudeでの言及シェアの確かめ方
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SNSで話題でも、AIが名前を挙げるとは限らない
UGC風の動画広告やショート動画で認知を取りにいく施策は、再生数・保存数・プロフィールへの遷移といった数字で成果が見えます。一方で、買う直前の比較の場面は変わりつつあります。「乾燥肌向けの化粧水でおすすめは?」のような質問を、検索窓ではなくChatGPT・Gemini・ClaudeなどのAIに投げる人が増えているからです。
このときAIが挙げる候補に自社が入っていなければ、SNSでどれだけ話題になっていても、比較の土俵に上がれません。SNSでの話題とAIの推薦は、別の指標として測る必要があります。
AIは何をもとに「おすすめ」を選ぶのか
AIが回答をつくるときの材料は、大きく分けて2つあります。ひとつは学習済みの知識、もうひとつはWeb検索を使うAIがその場で読むWebページです。後者では、比較記事、レビュー、ニュース、公式サイトの説明文など、文字で書かれた情報が中心になります。
動画の再生数が、そのままAIの回答に反映されるとは限りません。動画で生まれた話題を、商品ページの説明、レビュー、比較記事、プレスリリースといった文字の情報に残しておくことが、AIに見つけてもらう前提になります。
AIの推薦を測る「言及シェア」
AIの回答は、同じ質問でも毎回少しずつ変わります。1回聞いただけでは判断できないため、次の条件で数えた割合を「言及シェア」と呼びます。
- 質問文を固定する:顧客が実際に聞きそうな質問を複数決め、毎回同じ文で聞きます
- 自社名を質問に入れない:「A社とB社を比べて」では両社が出て当然なので、カテゴリや悩みで聞きます
- 複数のAIで聞く:ChatGPT・Gemini・Claudeでは、挙がるブランドが違うことがよくあります
- 毎日聞いて推移で見る:日々の揺れをならし、週・月単位の変化を読みます
実データ:化粧品では上半期を通してSK-IIが1位
AI推薦の計測サービス「AIOPulse」が公開している2026年度上半期の業界別集計では、化粧品の分野で、前半(4〜7月)と後半(8〜9月)のどちらもSK-IIが1位でした。AI推薦シェアは前半31.7%、後半39.3%で、2位の資生堂との差は前半10.5ポイント、後半8.3ポイントです(化粧品のランキング)。
一方で、同じ集計の12業界では、期間の途中で1位が入れ替わっています。この集計は8月初めに質問文の基準を改めたため、前半と後半を別々に数えており、数値の変化がすべて市場の動きとは限りません。それでも、AIの推薦は一度測れば終わりの順位ではなく、定期的に確かめる指標だと分かります。
動画施策とつなげる3つのこと
- 動画で伝えた特徴を文字でも残す:動画で訴求した使い方や強みを、商品ページやFAQ、プレスリリースの文章にも書きます
- レビューと比較記事を増やす:UGCで生まれた声を、レビューや第三者の比較記事として、検索で読める形にしてもらいます
- 施策の日付と推移を並べる:キャンペーンや動画の公開日を記録し、AIでの言及シェアの推移と同じ時間軸で見ます
まとめ
ショート動画で取った認知が、AIに「おすすめ」を聞かれた場面でも生きているかは、SNSの数字だけでは分かりません。質問文を固定して複数のAIで毎日測る「言及シェア」を、動画施策の成果指標の横に置いておきましょう。
なお、本記事で紹介したAIOPulseは、UGCastと同じMarketing Cloud Labが運営しているサービスです。ChatGPT・Gemini・Claudeに毎日同じ質問を送り、キーワードごとに自社と競合の言及シェアを記録します(1サイト月額19,800円・税抜、5キーワード込み)。業界別の公開データは業界データのページで確認できます。AI検索の計測ツールはほかにも国内外にあり、目的や予算に合わせて選べます。